国立感染症研究所が2000年に発表。
3DSは歯のクリーニング(歯石除去)の後にドラックリテーナーと呼ばれる個人のトレーで殺菌作用のある薬物を歯面に輸送し、残存した細菌に作用させる除菌方法です。
ドラッグリテーナーを用いることで、薬剤が口腔内で拡散せず、また、唾液に希釈されず安全かつ確実に薬剤を歯表面に限定して直接操作させ、効果的に除菌を行うことが出来ます。
・虫歯予防として虫歯の原因菌であるMS菌(ミュータンス菌)の除菌
・歯周病予防として原因菌であるPG菌(P.gingivalis)やAa菌の除菌
等に利用され、原因菌の除去という今までにない予防的手段として、その有効性の高さも含め、注目を集めています。
当医院では、2001年より最先端医療として臨床応用していますが、その効果の高さから、一般医療への導入を予定しています。担当医にご相談ください。
トレー代として・・・1回目\5000(2回目以降は保険で適用)
トレーは何年でも使えます
抗生物質の様々な問題からプロバイオティクスが注目されています。プロバイオティクスとは「消化管内の細菌叢を改善し、宿主に有益な作用をもたらしうる有用な微生物とそれらの増殖促進物質」のこと。
抗生物質は病原菌に対して即効性がある一方、副作用や耐性菌が問題視されます。抗生物質が害虫のみならず作物や土壌にも悪影響を与えるのに対し、プロバイオティクスの作用は穏やかで環境(体)への害はほとんどありません。
乳酸菌LG21がピロリ菌に対して優れた抗菌作用があり、ヨーグルト等で商品化されている事は皆さんご存知だと思います。口腔内、特に歯周病・虫歯の原因菌を殺す方法としてドラックリテーナーを使用した3DSを前号で書きました。そのさらに先の予防的手段として乳酸菌LS1が注目を集めています。他の口腔常在菌を殺す事なく歯周病菌・虫歯菌に限定して作用するので、口腔内の環境を変化させる事なく効果的な予防が可能です。
まだ実用化はされていませんが、今年中にはLS1入りの食品が多数発売される予定です。
歯周病の進行度合によって特定の病気、特に心臓血管障害、早産、未熟児出産、糖尿病、肺炎などの発生に強い相関がある事が最近、テレビ等で話題になっています。また歯周病の研究もいかに全身健康への影響があるかに焦点があてられるようになりました。
成人の約8割が歯周病であると言われますが、歯周病の恐ろしいところは長期的に静かに、そして深く進み、自覚症状が初期では全く出ない事です。重度歯周病になっても全く気付かない患者さんも多くいますが、歯石を取り除く処置(クリーニング)を6ヶ月に1度位は行わないと、歯肉は腫れてしまいます。現在ではドラックリテーナーを用いた3DSという予防的処置も歯周病改善、治療する事が可能であると証明されています。
現代の医療にあっては科学的根拠が明らかにされたものはどんどん疾病の診断、治療、予防の臨床に活かされてきています。歯周病も予防、治療が可能な時代になりつつあります。
全身的な影響を及ぼすほどの歯周病になる前に、予防と治療をおすすめします。
最先端医療紹介 <歯周病治療・予防>
ブラッシングが歯周病治療において重要な役割を果たすことはいうまでもありません。私たちもブラッシングを歯周病治療の大きな柱として位置づけています。ブラッシングは歯周病を治す「治療手段」の一つです。予防や健康維持のためはもちろんですが、病因を除去し、さらに生体が治ろうとする力を活性化する治療法なのです。
では具体的にどのようにブラッシングを行うのでしょうか?残念ながら一言でこういうブラッシングを行っていると言い切ることはできません。なぜなら、それぞれの歯や歯肉の状態によってブラッシング方法も使用する歯ブラシも違ってくるからです。歯周病の重傷度や患者さんの個性によってもブラッシング方法は変わってきます。
ある一定以上のブラッシングができるようになってそれでも改善しない場合、プラスαとして歯科医院で歯周病の外科的処置や前々回に書きました3DSなどの方法を併用する事で歯周病は改善、予防する事が可能です。
MI・最小侵襲療法は今や医療の各分野で取り入れられ、その進歩には目を見張るものがあります。例えば胃癌治療の場合、再発防止を目的とした広範囲切除から焦点を定めた内視鏡下の手術へと変わり、尿路結石に対しては対外衝撃波結石破砕治療(ESWL)が非外科的処置を可能にしています。医療技術の進歩は患者の苦痛軽減・早期難床・入院期間の短縮の方向へ向かっているのです。
一方歯科治療は、大幅に遅れをとっていると認めざるを得ません。いまだにう蝕の再発を予防するために罹患歯質と周囲の健全歯質を切削するという、医療分野での前時代的発送が残っています。
近年のカリオロジーと接着技術の発展を利用すればMI・最小侵襲療法によってここまで歯牙削除量を減少させることができるようになりました。「痛みから解放されたい」「歯を失いたくない」という有史以来の人々の願いに我々歯科医師が応える為にはMIの概念は必須です。再生不可能な歯牙硬組織は治療による実質欠損量が歯牙の寿命に大きく影響するので、常に組織温存の可能性を模索する必要があるでしょう。
皆さん、チタン床義歯というのをご存知ですか?
簡単に言うとチタン製の入れ歯です。
ここではチタン床義歯の特徴を述べていきます。
■チタンの特徴
チタンという言葉は聞いた事があったり、なんとなくどんなものかはわかると思います。しかし実際、他の金属とどこがどのように違うのかよく知らない方が多いのではないでしょうか?
まず、身近な物ではメガネのフレームや腕時計などで使われています。実はチタンは、表面に人間の骨組織に近い皮膜を作り、それがチタン本体の錆や変質を防ぐという人間の体にやさしい特性をもっています。そのため主に人体に身につけるものなどに使用される事が多いのです。さらに、他の金属に比べ、非常に軽く、丈夫という特徴があります。
■チタン床義歯の特徴
チタンという物質に関しては大体お分かり頂けたと思います。それではそのチタンを使用した入れ歯「チタン床義歯」の特徴を述べていきたいと思います。
まず、通常の入れ歯に比べて大変薄くできているため装着感がよく、まるでご自身の歯のように感じる事ができます。これはチタンの軽くて丈夫という特性が可能にしています。また、チタンは金属味がなく、適度に温度を伝えてくれますので、温かさや冷たさも感じられ、それぞれの料理の味覚を存分に楽しめます。また汚れにくいため、清潔で、粘膜の炎症や入れ歯に伴う口臭の心配もありません。
■つまり
体への悪影響やアレルギーなどの心配がほとんどなく、安全かつ高機能な入れ歯であると言えます。当院でも取り扱っておりますので、ご興味のある方は一度ご相談下さい。
最近フッ素を使った虫歯予防が注目されています。では具体的に、どういう特性でどういう理由で虫歯予防になるのでしょうか?また、フッ素を使った効果的な虫歯予防法はどうすればよいのでしょうか?ここではそんな疑問を一つ一つ解決していきたいと思います。
■フッ素の特徴
フッ素が歯のケアに使われ始めたのは、フッ素が含まれている飲料水が供給されている地域の人々に、ムシ歯が非常に少ないことがアメリカで発見されたからです。研究してみるとフッ素を適量使えば、確かにムシ歯を防ぐことがわかりました。
その理由の一つは、フッ素は歯質をもとから強くし、酸に負けない歯をつくることができるからです。つまり、フッ素はフルオロアパタイトという物質をつくり、歯の表面のカルシウムやリンなどのミネラル分が溶ける(脱灰)のを防いでエナメル質を強くします。また、エナメル質にミネラルがつく(再石灰化)のを、手助けします。もう一つは、フッ素が口の中の虫歯菌や、菌が分泌する酵素の働きを抑えようとします。
■フッ素を使った予防法
ではその特徴を生かした効果的な予防法はどうでしょうか?
フッ素は歯が生えたての頃ほど吸収しやすいので、お子さんの場合、前歯が生えそろった頃に歯科医院で1度ぬってもらい、その後定期的にぬってもらうプログラム(3~4カ月ごとの定期検査)に従うとよいでしょう。歯磨き粉の中のフッ素は濃度が低いのでそのまま使い続けてかまいません。小さいうちはなめてしまうお子さんもいるでしょうが、メーカーもそれは考えに入っていますので、適量(小豆大)は使ってかまいません。
ただしフッ素をぬったからといって安心せずに、だらだら食べや甘いものに注意して、きちんと仕上げ磨きを続けてください。
また、当院でもフッ素を使った虫歯予防プログラムを行っております。ご興味のある方は一度ご相談下さい。
一般歯科、矯正歯科、審美歯科などの中に予防歯科というのがあります。あまり聞きなれないこの予防歯科とは何でしょうか?
■予防歯科とは
一般歯科は虫歯になってしまった歯を治療、矯正歯科は歯並びが悪いのを治療、審美歯科は現在より歯をきれいに白くする治療。どれも”既に起こっている症状を治す”科です。それに対して予防歯科とは、虫歯にならないように予防をする科です。では、具体的にどんな事をするのでしょうか?
■診療内容
虫歯の予防には早期発見早期治療とともに、プラークコントロール=ブラッシングが必要と考えられています。主に行われるのがこの”ブラッシング”の指導です。正しいブラッシングを行うだけで、虫歯はほぼ確実に防ぐ事ができるのです。ブラッシング法の種類だけでもスクラビング法、バス法、フォーンズ法、ローリング法、スティルマン法と様々。それぞれを効果的に行う事により虫歯を予防できるのです。
また、先ほど登場しました”フッ素”を使った予防診療が行われています。定期的にこの”フッ素”を歯に塗ることで虫歯に強い歯をつくる事ができます。
■予防歯科の必要性
貴方は虫歯になった事がある、もしくは現在なっていますか?通常の病気、例えば風邪やケガなどは完全に元に戻す事が可能です。しかし虫歯はどうでしょうか?一度虫歯になってしまった歯は、人工的につめものをしたり義歯にしたりと、現在の医療をもってしても元の歯に戻す事は不可能なのです。それでいて割と簡単に誰もがなってしまいやすい病気と言えます。我々は健康な歯でいられる事が最も大切であると考えております。
これらの診療は当院で、最も力を入れて行っております。ご興味のある方は一度ご相談下さい。